風を待つ地球儀

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大切なものをそっと手渡されたような感触のアルバム。
今作はプロデューサーに渡辺善太郎氏を迎え、色彩豊かなポップ感のある作品に仕上がっています。ヒメノアキラ自身、渡辺善太郎の手がけた曲を耳にして以来、常に気になるプロデューサーとして憧れていたので、今回、永年の夢が叶ったという作品です。
日々の心の葛藤や、過ぎ去ったものへの、慈しむような思いが描かれ、生きとし生けるものすべてに、愛おしい眼差しを向ける彼女の視線。中でも『この曲ができたから、アルバムを作りたいと思った』と本人が語る『対極』と、『なんでもない日おめでとう』は秀逸です。
のびやかな声で、時にヒリヒリする様な痛みを歌いつつ、聴き終わってみれば優しさや暖かさに包まれている。伝えたい事を力任せに押し付けてくるのではなく、大切なものをそっと手渡されたような感触のアルバムです。

TRACK LIST

1. yes
2. 対極
3. なんでもない日おめでとう
4. 花かんむり
5. 名もなき声
6. リフレイン
7. 虹の橋
8. 夜明け前
9. I
10. アサヤケ